hideaways【飲食店経営におけるイメージと方針】
経営者にとってイメージ力を上げるのは、想像やアイデアなどを活性化させる事で、
自分の店をより良い方向へ向かわせるために必要なのだと思っていましたが、そのイメージ力に大きな落とし穴があります。
人は今まで見てきたのや経験してきた事、周りの環境などの影響によって捉え方や考え方が様々です。
来店するお客様も店の内装や料理、スタッフなどを見て今まで見てきたものと比較してしまいます。
それで店の善し悪しを判断するのは、お客様の自由です。
ですが問題なのは、店側の方で店の経営をイメージだけで作りあげてしまうと何かのコピーと混ざり合わせたものになってしまう可能性があります。
これは自分の店の独創的なものを消してしまう恐れと本来、進むべき店の方針から逸れてしまうことになりうります。
また経営者がそうなれば、当然そこで働くスタッフも同じ考え方になってきます。
方針からそれないように修正する必要が出てきます。
そもそもイメージ力を上げることは悪いことではなく、それによって新しいアイデアや料理メニュー、サービス向上にもつながります。
イメージ力が強ければ強いほど現実に近づけるので行動にも移せます。
しかしイメージの根本を見てみると単なる思い当たった事だけなのか、
過去に見たものの描写に過ぎないことが結構あります。
その判断をするのは、とても難しいです。
そうなるとイメージ力だけに頼ってしまうと方向性を見失う恐れが出てきます。
そこで方向性を見失わないようにするには、
何があってもぶれない方向性を明確に打ち出している事が必須です。
原点に戻ると経営の根本になります。
「何故、このビジネスをやるのか」までを一度掘り返してみます。
経営には波があります。
自分だけの問題だけではなく世間の荒波にも揉まれたりもします。
その中で方向を見失いそうになったら原点に返る癖をつけましょう。
その原点が羅針盤のような役目を果たしてくれて自分の店が本来、進むべき道を照らしてくれます。
そうなれば店で働くスタッフにも伝わっていきます。
経営者が勝手なことをやればスタッフも勝手なことをやります。
知らない内に接客サービスの質が変わっていたり落ちていたりします。
そうなれば自然に客離れの恐れが出てきます。
スタッフは常にリーダーの背中を見ています。
そのリーダーは経営者です。
貴方の行動一つ一つが店に大きな影響を与えることを忘れないです。
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池宮城秀人