hideaways【飲食店経営におけるFLコスト】
飲食店経営には必要不可欠な数字が、このFLコスト比率です。
この数字は材料費と人件費の合計です。
今一度、材料費について考えてみましょう。
飲食店の業種によって料理は違ってきます。
そうなると扱う材料も違ってきます。
焼肉なら牛肉や豚肉、ラーメン屋なら麺、すし屋なら魚とメインで扱う食材は変わります。
そして野菜や調味料なども業種によって多少扱うものが変わってきます。
ここ最近ではありませんが過去に狂牛病などの影響で焼肉屋から牛肉が消えた時期があり、多くの焼き肉店が閉店をしたことがあります。
小麦の単価がはね上がり、麺類であるラーメン店やうどん店、パンを扱う喫茶店などの経費は悲鳴を上げています。
このように材料費の高騰は飲食店の経営に大きな影響を与えます。
野菜なども天候が悪かったり例年より気温が高すぎたり、雨が少なかったりと野菜の単価は大きな変動を覚悟しなければなりません。
野菜はどの業種でも関わりがある材料になります。
また主ものに近いぐらいの消費量があるのでコスト面では見過ごせない材料になります。
材料費を抑えるポイントは日頃からの材料の仕入れルートの幅を広げるしかありません。
今の業者は精一杯の単価で対応してくれているかと思いますが、やはり業者に競争をかけた方が店としてもメリットは高いです。
また緊急な時などには選択肢を持っていたほうが助かります。
人件費の方も考え方を一度整理してみましょう。
従業員の数や質などを冷静に分析する必要が経営者にはあります。
適正適所に人の配置が出来ているか、繁忙期と閑散期の対応人数は間違っていないかなどの判断が求められます。
従業員の数は店の経営状況にも大きく影響してきます。
材料費と人件費を足したFLコストは売上の半分以上を占めます。
売上が下がれば当然、FLコストの調整をする必要があります。
また正社員の比率を下げることやパート、アルバイトのシフトを調整など経営バランスを求められます。
そして、一番大事なのは従業員の質に注目しましょう。
人は財産と言われています。
飲食店のイメージを作るのは料理や外装などもそうですが人なのです。
店で働く従業員こそが店のイメージを良くしていくことのキーパーソンとも言えます。
経営者としたら今より良き人材が欲しかったら自分が変わらなければならないのです。
全ては自分から、でも自分だけの力では成功できないのも心に留めておきましょう。
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池宮城秀人