hideaways【飲食店経営におけるFLコスト】
飲食店のコスト管理の最重要ポイントとも言えるFLコストは人件費と材料費を足した金額です。
この部分が店舗経費の6割強を占めます。
また、人件費と材料費は経営上、共に譲れない箇所でもあります。
人件費を大きく削ればサービスの質を落とすことにもつながりますし、
材料を削れば料理へのこだわりや鮮度なども弱くなる事が考えられます。
FLコストを頭ごなしに6割で抑えるのではなく時期を考えて経営者がコントロールするのが必要です。
また飲食店の業種によって、このFLコストは大きく変わります。
日本料理などの材料にコストがかかる業種は33%ぐらいの目安で材料費を設定しています。
その代わりに人件費は30%以下を厳守しています。
イタリアンレストランなどは材料費、人件費を共に30%以下で抑えている店舗が多いと思います。
スナックなどの場合は極端な数字のバランスを取っていて、
材料費は10%ぐらいで人件費には50%ぐらいの設定です。
カラオケBOXなどを営む飲食店もあります。
カラオケBOXはどうしても設備投資やメンテナンスに資金が必要となるので、
FLコスト自体は20%以下での設定にしてあります。
FLコストは言うまでも無く飲食店経営における、儲けを算出する大事な数字です。
コスト的には変動費なのでコストを抑えコントロールすれば店の利益をだすのができます。
しかし、変動費のコントロールにも限界があります。
大きくやれば営業自体が変わり、お客様からのクレイムや違和感の声を多発させます。
それでも経費を抑えたいのであれば固定費に着目します。
固定費の経費削減は店舗のコスト管理に大きな影響を与えます。
例えば家賃にしても月間の家賃から年間のコストがはっきりとしています。
もし月間コストが5千円でも安くなれば、
年間にすれば6万円のコストダウンになります。
保険料の見直しなどが良い例です。
月間、年間では数千円、数万円ですが数十年というサイクルで考える大きなコスト削減し、その後の戦力を展開しやすくするのができます。
またピンチの時に、コストを抑えていた事で救われる時が必ずあります。
このようにFLコストの重要性は理解しているかと思いますが、
何度でも見直しをして改善していくのが大切です。
経営者は毎日が戦いです。
外だけではなく内での戦いも勝利していきましょう。
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池宮城秀人