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【飲食店経営における規模の経済と範囲の経済】 hideaways

飲食店の経営を分析していると、いろんな用語から方法、分析などを聞きます。

その中で規模の経済と範囲の経済があります。
規模の経済とは店の規模に合わせてコストを低く抑えることです。

コストには大きく分けて2つあります。売上が上がっていくほど増えていく変動費と毎月、変わらずの一定にかかる固定費があります。

変動費の代表的なものとして材料費が挙げられます。

売上が増える、イコール、提供する料理の量が増えることになります。

それとは別に材料は時に価格の変動で高騰します。

台風や大雨などで生産量が落ちれば必然的に値段は高くなります。
固定費は家賃などが毎月、同じ価格で支払われます。

この固定費を見直すことも定期的に必要です。

 

変動費の見直しは大した成果は表れませんが固定費に関したら年間を通して大きなコストダウンを可能にさせるのができます。
範囲の経済とは複数の事業を展開する事で企業が経済資源を共有する事で経済性を高めて運営することになります。
店舗の複数展開に近い内容になるかと思います。

出店した1号店が繁盛すれば次に2語彙店、3号店と出店していきます。

そうなると仕入れをする時は3号店分の大量仕入れとなり仕入れ金額を抑える商談が可能です。

正にこれがスケールメリットとなり大きな利益額を稼げることになるのです。

 

また複数店舗になればグループ全体の売上高は1号店の時の3倍近くを稼げられる力があるので社会的信用は大きくあがります。
社会的信用の向上はビジネスを更に加速させます。

銀行からの融資を大きく引きだすことができるのです。

大きな投資は更に大きな資産を築くきっかけやチャンスを与えます。
経営者にとったら一番のネックは銀行からの融資です。

店の運営には余程なにか無い限りは順調に経営、運営はできます。

しかし、資金繰りが行き詰った時はとても大変です。

今まで快く貸してくれた銀行も売上低下や赤字店舗に落ちていけば見向きもしてくれなくなります。

 

また複数店舗展開のメリットは将来性を大きく飛躍させますが、一度落ちていくと範囲が大きいだけに舵を簡単に戻せなくなります。

そして黒字が3店舗の時は利益も3倍と順調でしたが赤字が3店舗となると会社の収支は一気に悪化していきます。

そうなると抱えきれないほどの負債額となり店舗数を減らしていくことになるのです。
このように規模の経済と範囲の経済から見た分析です。

 

hideaways 池宮城秀人